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前回の引き寄せに続き、今回も前を向いて歩きだした私に起きた
奇跡のようなお話。
辛いことも多々ありますが、同じぐらい素敵なギフトもいただいてます。



40歳を迎え少しした頃、かつてセラピストデビューをさせていただいた
サロンのオーナーのブログを久しぶりに訪れてみました。

お世話になったものの、その後の私自身の失敗などもあり
疎遠になっていたのです。

久しぶりに彼女の活動を見ると、なんと写真家としての活動を
始めているではないですか
多才な人だとは思っておりましたが、まさか苦手分野であった
写真の世界で活躍を始めているとは、驚きました。

そのブログには、人間を被写体として撮りたいので
モデルのモニターを募集すると書かれてありました。

自分の好きな服を何パターンか持ち込み、無償で撮影してくれるというのです。

ええかっこしいの私は昔から写真に写った自分が嫌いで、
(不細工だから 笑)今もカメラを向けられると逃げるほどなのですが、
彼女には撮ってもらいたいと強烈に思いました。

なぜなら彼女は私の良い面も悪い面も、ダメなところも見ているからです。
彼女にならさらけ出せる。写真嫌いを克服できるはず。
そう思いました。

迷うことなくモニターに応募。
久しぶりの連絡に彼女と、私がかつてカウンセリングをさせていただいた
彼女の娘さん(やはりカメラマン)は大喜びして下さり、
すぐにフォトセッションの日程が決まりました。

当日、当時お気に入りだった服を数着持ち込み撮影。

久々の再会に不思議な緊張感と喜びをかみしめつつ、
衣装を変えながら、数百枚の写真を撮ってもらいました。

1週間後、写真が仕上がったと連絡がありました。

意外なことに、写真の中の私は自信に満ち溢れた顔をしていました。
とても強い目をしていたのです。
仕事もお金も失い、よからぬものにとりつかれ、
一度は生きる力さえ失いかけたり、職場では強烈なパワハラに遭い
ボロボロなはずなのに。

この時、それでも歩んできた道は間違いなかったのだと思いました。
そしてそのことが嬉しくて涙が溢れました。
辛かった日々は私に力をくれたのでした。

写真を撮ってもらったことで、自分の人生を肯定することが出来ました。
本当に撮ってもらってよかったと思いました。

素晴らしい写真が出来上がっただけでも幸せなことなのに
奇跡は続きます。

実は彼女、写真のホームページを作っていたのです。
でもまだそのページは未公開。
なぜなら自己満足だからと、私に見せてくれたのです。
彼女は私に見せてすぐ削除するつもりだったらしいのですが、
あまりにも素晴らしい出来だったので、公開するべきだと強く勧めました。

すると公開してすぐに、とある印刷会社と彼女の師匠から個展のオファーが。
私の写真も飾られることになり、個展のモデルデビュー。
そして、写真集も作られることになり、写真集デビューも
果たすことになったのです。

この信じられない展開に、人生って本当に面白いものだと思いました。

ダメダメ人生を送ってきたと思っていた私が、写真の被写体に
そして、その人生初、プロに撮ってもらった写真が個展に展示され
写真集にもなる。

そしてこの写真は、その中でも特別な一枚になりました。
IMG_3234
撮ってもらうと決めた時、真っ先に浮かんだこのコーデ。
スカートは、母が若かりし日に履いていたミニスカートです。
これは展示用のモノクロ写真ですが、実際は赤いバラ柄のスカート。

20歳の時母から譲り受けてから、大切に持っていたものです。
当時は私服として来ておりましたが、
さすがに20年も過ぎてしまい普段使いに着る勇気はなかったので、
これはちょっとしたチャレンジでした。

ですが、結果この写真がベストショットに。

正直見せるまでは、何を言われるかドキドキしていたのですが、
母は、この写真を本当に喜んでくれました。
自分が若かりし日にオーダーで作った自慢のスカートが
数十年の時を経て、日の目をみたのはもちろん、
言ってみれば、母の作品の塊のような写真ですからね

所謂親孝行とは違う形かもしれませんが、作品となった写真を見て
大喜びをしてくれる母を見て、少しはそれっぽいことが出来たのかなと
思いました。

人生色々ありますが、こういうご褒美的な出来事があるから、
なんとか楽しく生きていられるのだと思います。

この写真を撮って早5年。
今の私はどんな表情をしているのかな?

節目の今年、記録写真を撮ってもらうのもよいかな?
と思う今日この頃です。





再生の日々をつづります。
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